犬クンカレンダー2016 フィリピン動物娘

オッス!オラ管理人!

犬クンカレンダー2016のテーマは、2015年度の「フィリピン果物娘」の流れを汲む「フィリピン動物娘」。フィリピンの動物たちを、擬人化した女子のイラストと共に紹介する。

1月 フィリピンターシャ(メガネザル)

トップバッターは、申年ということで、ボホール島の人気者「フィリピン・ターシャ」にご登場いただいた。

「世界最小」といわれているちっこい身体、驚異的な跳躍能力を発揮するバネのような後足、そして顔の大部分を占める、宝石のように美しい眼を持っているメガネザルだ。眼球が眼窩(がんか)に固定されているため、目玉をクリクリ動かすことは出来ないが、その代わり頭を180度クルリと回転させることができる。主にビサヤ諸島やミンダナオ島の森に生息しているが、人間による森林の乱伐によって住処を失い、頭数が減ってきているという。

また、非常にデリケートな動物で、過度のストレスに晒されると、頭蓋骨が割れるまで頭部を物にぶつけ続け、自ら命を絶ってしまうという。観光客の人気者だが、可愛いからといってやたらと触ったり、寝ているところを起こしたりしないよう、観光客側の配慮が望まれることろだ。

1月の犬クン動物娘「メガネザルのターシャちゃん」も、とびきり素敵な眼の持ち主。

小柄な体にコンプレックスを抱いている非常にシャイな子だが、ポールダンスをやらせたら彼女の右に出る者はいない。ダンス中は性格もがらりと変わり、抜群の運動神経と強靭な足腰に物を言わせて、ポールからポールへと飛び移る。好物はイナゴの佃煮だそうな。

2月に登場予定の「フィリピンワシのアギラちゃん」に目をつけられており、ちょくちょく襲いかかられては、その豊満な胸を鷲掴みされている。

犬クンカレンダー2016 フィリピン動物娘
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2月 フィリピンイーグル

フィリピンの国鳥に指定されているフィリピンワシ。空の王者と呼ぶに相応しい、凛々しい容姿と堂々たる風格を備えているこの猛禽類は、自由と勇気の象徴としてフィリピン国民に愛されている。ウィキペディアによると、全長と翼の面積で言えば、現存する世界最大のワシだそうである。

主にミンダナオ島に生息しており、小型の哺乳類や小鳥を食べる。猿も食べることから「サルクイワシ」とも呼ばれている。

環境破壊や乱獲によって絶滅の危機に瀕しており、現在野生のフィリピンワシはわずか400羽ほどしかいないといわれている。法律で捕獲を禁じているものの、密猟が後を絶たない。

去年の8月も、3年前に何者かに撃たれて重症を負ったフィリピンワシ「パマナ」が、治療を終えて森に戻された途端に再び撃たれ、命を落としたそうである。

実に嘆かわしい。絶滅危惧種に関する教育が急務である。こんな調子では、この誇り高き鳥が絶滅するのも時間の問題であろう。

ということで、今回ご登場いただいた「フィリピンワシのアギラちゃん」。フィリピンのBDSM界に君臨する、超ドSの女王様である(怖)。

可愛い顔に似合わず、性格はすこぶる獰猛である。彼女の灰色の瞳に睨まれてオシッコをちびらない子はいない。

何事も自分が仕切らないと気が済まず、他人のすることにいちいち嘴を入れたがり、常に上から目線でプライドが異常に高い。自分の言うことを聞かないと怒るくせに、人の言うことは常に上の空である。

「狙った獲物は逃さない」が口癖で、UFOキャッチャーの腕はプロ級。「ゲームセンターあらわし」の異名を持つ。「必殺ローリングサンダーボルト・トリニティ」という謎のテクニックを使う。

1月の犬クンカレンダーに登場したターシャちゃんを(別の意味で)かわいがっており、背後からいきなり襲いかかっては、その鋭い爪で彼女の胸を鷲掴みにすることを日課にしている。

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3月 タマラウ

ミンドロ島のみに生息している、フィリピン固有の水牛。フィリピンの田舎でお馴染みの水牛「カラバオ」よりもやや小柄で首が短い。頭から背中に向かって伸びているV字形の角が特徴である。その生態は謎に包まれており、人間と共存しているカラバオと違い、飼い慣らすのは難しいといわれている。国産の陸上哺乳類の中ではフィリピン最大。カラバオと並んでフィリピンの象徴とされている。

フィリピンワシ同様、こちらも環境破壊と角目当ての乱獲によって頭数が激減しており、絶滅の危機に瀕している。現在の野生のタマラウの数は、わずか30~200頭だそうである。

庶民の足として活躍しているトヨタ・タマラウ

犬クンカレンダーの3月を飾るのは、筋肉質のダイナマイトボディを誇る「タマラウのタマちゃん」。

並外れた体力、持久力、そして強靭な足腰を活かし、オクシデンタル・ミンドロ州の田舎でペディキャブ(チャリンコタクシー)の運転手をしているそうだが、群れて客待ちをすることは一切なく、通りを流している姿もほとんど見たことがない。

趣味、家族構成、彼氏の有無、ペディキャブの売上高など一切不明。謎だらけのタマちゃんだが、トヨタRevoを軽々と持ち上げるほどの怪力の持ち主で、彼女のペディキャブに乗れた日は勝負運に恵まれるという、都市伝説ならぬ田舎伝説が存在する。4月に登場予定の「カラバオのバオちゃん」とは親戚関係にある。

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4月 カラバオ

フィリピン各地に生息している水牛。農業活動での労働力や移動・運搬手段、食用など、庶民の生活に溶け込んで活躍している国民的動物である。フィリピンの国獣に指定されている。

「フィリピンの顔」ともいえる人気者のカラバオだが、フィリピン固有の動物ではなく、はるか昔にボルネオ島などからやってきたマレー民族が持ち込んだといわれている。性質は穏やかで、頭部から緩やかなカーブを描きながら背中に向かって伸びる大きな角を持っている。体毛は短めで硬い。肉は食用に、搾った乳はチーズや飲料に活用されている。

水辺で体中泥だらけの姿を見かけることがあるが、こうして強い日差しと虫から皮膚を守っているらしい。

カラバオは私にとっても身近な存在だ。うちの近所であるブラカン州プリラン町では、毎年5月に同町の守り神である聖イシドロの祭りが開催されており、カラバオのパレードを観ることができる。

また、私が小学生の頃、近所の友だちが飼っていたカラバオの背中に乗せてもらったことがある。今思えば非常に貴重な体験をしたのだが、うっかり敷物なしで乗ってしまったため、剛毛が腿にチクチクと刺さり、痛くてあまり楽しむことができなかった。

カラバオ牛乳は普通の牛乳よりもやや濃厚な味で、商売ッ気たっぷりなうちのメイドさんがアイスキャンディーにして近所に売っていた。

4月の動物娘は、前出のタマちゃんの親戚にあたる「カラバオのバオちゃん」。昨年のカレンダーにご登場いただいた果物娘のカラバオマンゴーちゃんとは、大の仲良しである。

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5月 トッケイヤモリ

トッケイヤモリは、主に南アジアや東南アジアの熱帯雨林に棲む、夜行性の大型ヤモリ(体長18~51センチ)。おむすび型の大きな頭、斑点模様、「トッコー」と聞こえる大きな甲高い鳴き声が特徴である。気性は荒い。

フィリピンでは「トゥコ(Tuko)」と呼ばれており、鳴き声を連続で7回聞くと幸運に恵まれると言われている。肉には薬用効果があるとされている(精力が増すらしい)。乱獲により数が減っている。

うちの近所にも数匹棲んでおり、夕方になると「トッコー、トッコー」と、妙にはっきりした甲高い鳴き声を発していた。その度にカミさんと鳴き声を数え、7回ジャストだと「ラッキー!」と喜んでいた。実際にラッキーに恵まれたことはないが。

鳴き声だけで姿を見せない場合がほとんどだが、ごくたまに窓にへばりついている姿を見かけることがある。付近に何匹いるのか定かではないが、少なくとも2匹は確実にいることが分かっており、それぞれ「トコ太郎」と「T2」という名前を付けてやった。

余談だが、その当時のボラカイはまだ今ほど開発が進んでおらず、緑が豊富で人も少なかった。外国人観光客の間ではヌードビーチとして知られていた。

「ヌードビーチ」という妖しい響きにまんまと釣られ、スケベ心をウキウキさせて友人らと現地に向かったはいいが、実際には浜辺で堂々と素っ裸になっておられる北欧の方々にビビってしまい、目のやり場に困って楽しむどころではなかった。

さも状況に慣れきっている風に振る舞い、ターゲットとは決して目を合わせず、目の端が捉えたものに神経を集中し、なおかつ友人らの会話についていく、というのは、なかなか高度なスキルが要求されるしんどい作業なのである。

ということで、5月の犬クンカレンダーの主役は「トッケイヤモリのトッコちゃん」。

若いくせにド忘れが激しく、しょっちゅう物を失くしては、ヤモリのように這いつくばって「どこ~?」と独り言をつぶやきながら探し回っている。

簡単に失くす割には物への執着心が異常に強く、見つかるまで絶対に諦めない。ベッドの下、タンスの中、屋根裏と、身体が入ればどこにでも潜り込んで延々と探し続ける。そのため、「声はすれども姿は見えず」状態にあることがほとんどだ。

探しものがなかなか見つからず(何を探しているのかさえ忘れてしまっていることもある)、常にイライラしている。むやみに近づくと噛みついてくるので注意が必要だ。

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6月 ケナシフルーツコウモリ

ネグロスケナシフルーツコウモリ(Philippine naked-backed fruit bat)は、ネグロス島とセブ島の熱帯雨林に生息しているオオコオモリである。日中は石灰岩の洞窟の中に籠もって寝ているが、夜になると果実を求めて森に繰り出す。「naked-backed」という名前は、両方の翼の根本が背中でつながっており、つるつるしていることに由来している。肉は美味らしい。

80年代にサトウキビの栽培が拡大して熱帯雨林が減少するに従い、その姿を消していった。そのまま絶滅したと思われていたが、2000年に僅かながら生き残っているのが確認された。しかし、環境破壊が進み、人間に食べられたりしているため、またもや絶滅の危機に瀕している。現在どれだけの数が生存しているのかは不明だが、数百匹程度といわれている。

そんな絶滅危惧種の擬人化バージョンがこの子、「フルーツバットのフルバちゃん」。

日中は洞窟のように薄暗い部屋に籠もって睡眠を貪っているが、夜になるとフルーツジュースを求めて台所に繰り出す。「(金がないので)6年間フルーツジュースだけを飲んで生きてます!」と豪語する、フルーツジュースのスペシャリスト。世界のありとあらゆるフルーツジュースに精通している。

極めて寝相が悪く、起きた時にはいつも上半身がベッドからはみ出して逆さまになっている。もう長い間外に出ておらず、近所のおばちゃんにすら存在を忘れ去られてしまっている状態だ。

いわゆる「ニート」な生活を送っているわけだが、フルーツジュースに関する豊富な知識を活かして、自身のウェブサイト「fb」で有料メルマガを定期的に配信しており、一応フルーツジュースが買える程度には収入を得ているようである。読者からのコメントにリプライする際、一人称が「ミー」「アコ」「俺」「ボク」「私」「アタシ」「オラ」「ワシ」「拙者」と、気分次第でコロコロ変わる。

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7月 ヤシガニ

世界最大のヤドカリ「ヤシガニ」。

その名前や、実際にヤシの木によじ登っていたり、実を食べていたりする画像を見て、私もてっきりこいつの主食は椰子の実だと思っていた。

実際には雑食性で、椰子の実、葉っぱ、死肉など、食べられるものは何でも食べ、中には共食いをすることもあるらしい。

絶滅危惧種に指定されており、フィリピン農業省漁業水産資源局がヤシガニの捕獲を禁じている(違反者には12~20年の禁錮刑または/および12万ペソの罰金刑)が、フィリピン最北端のバタネス州では珍味として観光客に提供するレストランがあるらしい。捕まっても知りませんよ。

ということで、7月のメインキャラは、光速のハサミ使い「ヤシガニのシガニーちゃん」。

会員制高級ヘアサロン「ドヤ刈り」のオーナー。

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カット時にはチタニウム合金製のハサミを両手で2本同時に操る。瞬時にカッティングを終えるハサミさばきはもはや神の領域に達しており、残像で腕が10本生えているように見える程。

一応人間の頭髪を相手にしているが、金を積まれれば生きてようが死んでようが、合法だろうが違法だろうが、切れるものならなんでも切る。

「金の切れ目が縁の切れ目」が口癖で、性別、年齢、国籍を問わず誰とでも付き合うが、利用価値が無くなれば恋人だろうが家族だろうがあっさりと切り捨ててしまう冷淡さを持ち併せている。また、独占欲が非常に強く、脅威に感じた同業者を容赦なく潰しにかかる。

少々手癖が悪く、他人の持ち物がいつの間にか自分のバッグに入っていたりする。

その性格から敵を作りやすいため、外出時は専用の装甲車で移動し、店と自宅には堅固なセキュリティシステムを導入している。

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8月 ラプラプ

「ラプラプ」とは、1521年にスペインの冒険家マゼランと死闘を演じ、これを倒したマクタン島の首長の名前である。スペインによる支配を退けた最初の人物として、フィリピンの英雄の一人に数えられている。

その英雄の名前を冠した魚が、ハタ科の「ラプラプ」。白身でやや淡白な味を持つこの海水魚は、市場では高級食材としてやや高値で売られており、日本の「タイ」のように、お祝いの席のご馳走として出される場合が多い。幼魚の頃はメスで、成長するにつれてオスに性転換するらしい。

ということで、8月の動物娘は、不屈の闘志で世の理不尽に挑む、反抗期の正義の風紀委員長「ラプラプのラピュラちゃん」。

勝ち気で正義感に溢れた女子高生。やたらと反骨精神が旺盛な子で、不当な圧力には脊髄反射的に抵抗する。校内で弱い者イジメを見かけると、相手が屈強な男子生徒だろうが教師だろうが、知恵と機転とハッタリで果敢に挑む。

見掛けは色白の華奢な美少女だが、外見に誤魔化されてはいけない。なにしろ幼稚園の頃から理不尽な大人たちに立ち向かい、(お尻を叩かれるなど)数々の修羅場をくぐり抜けてきているのだ。特に利き足から繰り出される回し蹴りには一撃で相手に「痛っ!」と言わせるほどの威力があり、舐めてかかると比較的痛い目に遭う(ただし、パンチラ見たさにわざと蹴りを誘う不届き者もいる)。日本の漫画の影響か、攻撃中に「ハタタタ!」と奇声をあげる癖がある。

「ハタ迷惑な奴らに裁きを」が口癖。一人称は今まで「アタイ」だったが、最近は「ボク」と言っており、男の子のような言葉遣いに変わっている。

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9月 アスピン(フィリピン犬)

当サイトの立場上、フィリピンの動物をテーマにしておいて「犬」を紹介しないわけにはいかない、ということで、ようやくフィリピンで最も身近な動物「アスピン」の登場である。

「アスピン」とは「Asong Pinoy」の略。いわゆる「フィリピン犬」である。と言っても、純血種としての「フィリピン犬」は存在せず、フィリピン生まれの雑種犬を指す。

先祖代々の由緒正しい雑種であるため、その性質、体格、サイズ、毛並みは様々だが、外来犬よりも順応性が高く、体が丈夫で、飼育にあまり手間がかからないという共通点が挙げられる。

野良犬状態の個体が多く、仮に人間に飼われていても、放し飼い(というか、ほとんど野放し)にされて道端をうろついているのが普通である。そのため、アスピンたちは徘徊先で知り合った不特定多数の異性とせっせと子作りに励み、雑種化がさらに進む。

フィリピンでは野良犬は「Asong Kalye」、略して「Askal」と呼ばれているが、一般的に「アスカル」と言えばフィリピン犬を指す。つまり、「野良犬=フィリピン犬」というわけである。最近は「野良犬がフィリピン犬というのはちょっと…」ということで、「アスピン」と呼ぶようになったらしい。

このように自由を謳歌しているアスピンではあるが、自由が仇になることもある。フィリピンには犬を食べる習慣があり、道端でたむろしているアスピンが狙われやすいからだ。飼い犬がなかなか戻ってこないと思ったら酒の肴になってた、なんてことはよくある話である。フィリピンでは犬肉を使った料理を「アウ-アウ」または「アソセーナ」と呼んでいる。

ということで、9月の動物娘は、食べちゃいたいほど可愛い「アスピンのアスカちゃん」。

両親が共に国籍不明の混血児。おっとりした性格で人懐っこく、甘えん坊で従順である。必要であれば世界中どこにでも出稼ぎに行く順応性の高さも持ち併せている。

いったん心を開いた相手には全面的な信頼を寄せる。特に親への忠義心は非常に強く、出稼ぎで稼いだ金を全額実家に送金してしまう程である。

欲望(特に食欲)に忠実なところがあり、一応初対面の相手は警戒するが、食事に誘われたりするとホイホイついていってしまう癖がある。数年前に出稼ぎ先で知り合った身元不詳の男にうっかり「食べられて」しまい、現在シングルマザーとして子育てに奮闘中。

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10月 ムサン(ジャコウネコ)

犬の次は猫、でも普通の「プサカル」(「Pusang Kalye」の略で、「野良猫」という意味)では面白くない、ということで、高級シベットコーヒー「カペ・アラミド」をお腹の中でブレンドしておられるアジアン・パームシベットネコ「ムサン(Musang)」にご登場いただくことにした。

ジャコウネコといえば、少々バッチイ方法(本サイトの品位を維持するため、あえて説明は省く)で生産されているシベットコーヒーが有名だ。その特殊な採取方法から希少価値が高く、インドネシア産の「コピ・ルアク」やフィリピン産の「カペ・アラミド」が高額で取引されている。特に「世界で最も高いコーヒー」とされているカペ・アラミドはたったの1杯で300ペソぐらいするらしく、スタバのコーヒーですら「高っ!」と不満をこぼしている私には脱糞ものの存在である。

というわけで、10月の動物娘は、絶品のコーヒーとナイスバディで客の金銭感覚を狂わす魅惑のキャットウーマン「ムサンのアラミちゃん」。

カフェ「ScatDance」のオーナーの娘兼店長兼ウエイトレス兼会計係。

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「ベリ~ナイス❤」が口癖。常にマスクを着用しており、彼女の素顔を知る客はいない…という設定だったのだが、マスクを失くしてしまったそうなので、素顔がバレバレである(汗)。

人気メニューは、当店のオリジナルコーヒー「Poo-thang-nah」。その深みのある独特な香りとコクのある味わいにより、法外な値段にもかかわらず、多くの常連客を獲得している。企業秘密なのか、使っているコーヒー豆について聞いても、頬を赤らめてウニャウニャ言うだけで、さっぱり要領を得ない。ただし、彼女のすかしっ屁が風味豊かなコーヒーの香りであることから、「もしや?」と勘ぐる客もいる。

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11月 ブタンディン(ジンベイザメ)

サメの中でも魚の中でも世界最大の体長を誇るジンベイザメ。世界中の熱帯海域に生息している。灰青色の体に黄色っぽい水玉模様が特徴。腹部は灰白色。性格はおとなしく、人間に危害を加えることはない。プランクトン、小魚、海藻などを丸ごと呑み込む。

フィリピンでの呼び名は「ブタンディン」。ルソン南部ソルソゴン州ドンソル町の海では一緒に泳ぐことができ、人気の観光アトラクションとなっている。11月から6月までがシーズンらしい。

11月の犬クン動物娘は、「静かなる巨魚」ジンベイザメをイメージした「ブタンディンのディーンちゃん」。

フリーダイビングの達人。水中に1時間以上とどまっていられるほどの人間離れした肺活量を誇り、水深300メートルまでは楽に潜水可能。動きは緩やかだが、観る者すべてを魅了し呑み込んでしまうような威厳と迫力に満ちた泳ぎには定評があり、世界中にファンも多い。

周りから「泳ぐのを止めると死んでしまうのでは」と心配されるくらいに泳ぐのが大好き。性格は極めて穏やかで、未だかつて怒った顔を見せたことがない。臆病で人見知りをする方なのだが、なぜか行く先々で人だかりができてしまうという、本人にとっては迷惑極まりないカリスマ性を持っている。寒さに弱く、ダイビング先は熱帯海域に限られている。

「身体が資本」が口癖で、美容と健康には人一倍気を使っており、ミネラルと栄養素がたっぷり入った小魚やワカメスープを好んで口にしている。

甚平の模様に似たデザインを施したウェットスーツを愛用しており、日本のファンからは「ジンベイザメのジーンちゃん」とも呼ばれている。

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12月 フィリピンワニ

さて、今年のカレンダー作りも、いよいよ大詰めを迎えた。最後にフィリピンの川と道路の王者、フィリピンワニ(Philippine Crocodile)をご紹介しよう。

フィリピンには3種類のワニがいる。今回の主役のフィリピンワニ(淡水ワニ)、2011年にアグサン・デル・スール州で捕獲されて2013年に死亡した「世界最大のワニ」ロロンに代表されるイリエワニ(海水ワニ)、そして飯時やクリスマスシーズンに路上に出没する、「ブワヤ(「ワニ」という意味のタガログ語)」と呼ばれるワニ(悪徳警官)だ。

フィリピンでは、台風などで洪水が発生した際、「どこそこの民家にワニ出没!」のニュースが時折世間を騒がせる。洪水と共に民家に迷い込んだワニは、捕獲されて元の住処に戻されることもあるが、泡を食った住民らにその場で殺されてしまうこともあるらしい。恐怖にかられて殺してしまう気持ちは分かるが、できれば絶滅寸前であることに配慮し、冷静に対処して欲しいところである。

今年の犬クンカレンダーの最後を飾るのは、交通違反の取り締まりとお金儲けに熱心な婦人警官「フィリピンワニのブワヤちゃん」。

普段は路上で真面目に交通整理をしているが、小腹が空いてくると「一方通行」の道路標識を素早く撤去し、ワニのように身を潜めて獲物を待ち伏せる。

まんまと罠にかかって反対方向から侵入してきた車を速攻で停め、いつの間にか元に戻した標識を指差して「あれが見えないの?」と睨みを利かし、ビビる運転手の耳元に「見逃してあげてもいいわよぉ?そ・の・か・わ・り❤」と囁いて、おやつ代をせしめるのである。

特にクリスマスシーズンは稼ぎ時で、こぼれんばかりの笑顔で軽やかにスキップを踏みながら違反(させた)車に歩み寄り、「メリークリスマス♪」とさえずりつつ、綺麗なお手々を差し出す。運転手らからは「美人すぎるワニ」と呼ばれ、恐れられている。

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